コントロールパネルを使用したメールレスポンダー・メーリングリストの設定方法
MReplyプログラムの使用法
メールオートレスポンダーおよびメーリングリストの設定には「MReplyプログラム」を使用します。
MReplyはUNIXベースの電子メール処理プログラムで、特にメーリングリストの保守管理を目的としたものです。
メールオートレスポンダーとは、そのアドレス宛のメールを受け取ると、あらかじめ設定しておいた情報が、そのメールの発信者へ 送り返されるというシステムです。ホームページを見にきてくれた人へ、メールを送信してもらうことによって、より詳細な情報を提 供する際などに使用すると便利かと思います。
例えば、コントロールパネルのMREPLYセットアップスクリプトにより ディフォルトではinfo1@yourdomain.comというアドレスが作られます。 ディフォルトのまま、設定されたのであれば、info1@yourdomain.com にメールを 送ってみてください。しばらくのちにサーバから自動的に "info1のオートレスポンダーです。 " と書かれたメールが送られてきます。(注意:Mreplyの設定時にオートレスポンダーの メールアドレスを別のアドレスに設定されたかたはそのアドレスにて試してみてください。)
オートレスポンダーは、 3つのファイルによりコントロールされます。 一つ目は .domainsファイルです。オートレスポンダーのアドレスと # というキャラクターのある 行が付け足されています。この # キャラクターはこのメールアドレスに送られたメールをmreplyプロセスの実行 を行わせるものです。例えば、
info1@yourdomain.com #
Mreplyの細かい設定は ホームディレクトリにある .mreply.rc ファイルを 変更してください。例えば、次のような行があります。
.elif to info1
.message Forwarded
.include ~/mreply/autoresponders/info1
.end
|
この部分ではinfo1に来たメールにたいし、オートレスポンダーを機能させるようにしています。 .include から始まる行では、~/mreply/autoresponders/info1のファイルを返送するように指定しています。
もし、返送したいメールのメッセージを書き換える場合は、ホームディレクトリにある、 mreply/autoresponders/info1 のファイルを書き換えてください。
ご注意:日本語の場合には、必ず1行目を空行にしてください。そうしないと日本語が 文字化けする可能性があります。
メーリングリストとは、そのリストに参加している人がそのリストのメールアドレスへメールを送信すると、そのメールが参加者全員 に転送されるシステムです。社内連絡網や、趣味についての情報交換等にご利用ください。
リストにメールを送ったり受け取る前に、まず、リストのサービスアドレスに SUBSCRIBEコマンドを 送ってリストに加えてもらうことが必要です。
例えば、list1@yourdomain.comというメーリングリストアドレスがあるとします。 (MREPLY作成によりディフォルトで作られます。もちろん、別の名前もご利用頂けます。)
list1に参加するには、サービスアドレスにメールを送ってください。 サービスアドレスは、listrequest@yourdomain.comに設定されています。 本文に次の一行を記述するだけです。
SUBSCRIBE list1
一旦リストに加わると、リストからメールを受けっとったり送ったりすることが出来るようになります。 リストから外れたい場合には、次の一文をlistrequest@yourdomain.comに送ってください。
UNSUBSCRIBE list1
インストールされたMREPLYファイルを 次の方法で編集することが出来ます。 編集される前に バックアップを取られることをお勧めします。 特に .mreply.rcファイルは複雑なので、間違えやすいです。
以下の例ではlist1をbike-ml list2の代わりに pc-ml に書き換える例です。
- .domainsファイルに必要な行を修正してください。
info1@xyz.com #
info2@xyz.com #
list1@xyz.com #
list2@xyz.com #
root@xyz.com root@field-net.jp
tarou@xyz.com tarou
xyz.com tarou
|
となっていると思いますが、次のように変更します。
info1@xyz.com #
info2@xyz.com #
bike-ml@xyz.com #
pc-ml@xyz.com #
root@xyz.com root@field-net.jp
tarou@xyz.com tarou
xyz.com tarou
|
- .mreply.rc
.mreply.rc の3つの部分を編集します。
.elif to list1
.setenv SERVICE list1
.setenv LISTNAME list1
.setenv ARCHIVE ~/mreply/archive/listmail-list1
.setenv LISTFILE ~/mreply/lists/list1
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の部分を次のように書き換えてください。
.elif to bike-ml
.setenv SERVICE bike-ml
.setenv LISTNAME bike-ml
.setenv ARCHIVE ~/mreply/archive/listmail-bike-ml
.setenv LISTFILE ~/mreply/lists/bike-ml
|
同様に list2も pc-mlと書き換えます。
次は上から1/4程進んだところの編集です。
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購読者リスト
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次の修飾語句が利用可能です。
concealed - このリスト上で'review'コマンドを認めない。
revealed - このリスト上で'review'コマンドを認める。
[デフォルト(特に設定をしなかった場合にこの設定になる)]
manual - JOIN/SUBSCRIBEを使ったメール発信者のみをリストに加える
[デフォルト(特に設定をしなかった場合にこの設定になる)]
automatic - あなたのサービスに依頼メールを送る全てのメール発信者を
リストに加える.
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.list list1 ~/mreply/lists/list1 manual
.list list2 ~/mreply/lists/list2 manual
LABELNEWLISTNAME
|
ここを編集するわけですが、参加者がREVIEWコマンドを送信することによって、そのメーリングリストの参加者一覧を見る ことができるようにするには、revealedオプション(省略可能)をつけ、見られたくない場合はconcealedオプションを付 けます。
また、automaticオプションを付けると、そのメーリングリストにメールを送信すると自動的に参加者に加えられるようにな ります。通常の設定では、JOINコマンドを送信することによって参加します。
ここでは、次のように編集します。
.list bike-ml ~/mreply/lists/bike-ml concealed
.list pc-ml ~/mreply/lists/pc-ml automatic
LABELNEWLISTNAME
|
bike-mlでは、REVIEWコマンドを送っても購読者一覧を見ることができません。 pc-mlはメールをpc-ml@xyz.comに送信するだけで自動的にメーリングリストに参加出来ます。
次は.mreply.rcの終わりの方を編集します。
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現在あるメーリングリストの紹介
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=それぞれのメーリングリストに合わせて変更してください。=
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.label ListInfo
次の2つのメーリングリストがご利用可能です。
list1
list2
.end
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これは、それぞれのメーリングリストの紹介で、HELPコマンドへの返信に添付されます。 ここは、自由に編集して構いません。 ここでは、次のように変更してみます。
次の2つのメーリングリストがご利用可能です。
bike-ml 自転車に関するメールングリストです。
pc-ml パソコンに関するメーリングリストです。
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- archiveファイルの作成
mreply/archiveディレクトリに listmail-リスト名 というディレクトリを作成します。
この例では、listname-bike-ml と listname-pc-mlというファイルを作成します。
- リストファイルの作成
mreply/lists ディレクトリに リスト名のファイルを作成します。
この例では、bike-ml と pc-mlというファイルを作成します。
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